定期演奏会 |
2024年 令和6年11月3日(文化の日)
午前10時 於 春日大社林檎庭
明治祭 奉納舞楽 |
曲 目・配 役 |
・貴徳(右舞) 大森 洋平 |
萬 葉 雅 楽 会 |
午後1時 於 春日大社萬葉植物園 〔雨天の場合〕感謝・共生の館 |
曲 目・配 役 |
【管 絃 の 部】 ・盤渉調音取 青海波 【舞 楽 の 部】 ・振鉾(左舞・右舞) 野中 宏美 神田 陽子 ・北庭楽(左舞) 野中 宏美 戸田 理絵子 岩田 展世 丸山 依織 ・地久(右舞) 杉本 和彦 大森 洋平 多田羅 康孝 福本 翼 ・納曽利(右舞) 三石 貴之 |
・長慶子 |
明治祭奉納舞楽 午前10時 春日大社林檎庭 |
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曲 目 解 説 | |||||
【舞楽】 ・貴徳(右舞) 漢の宣帝の神爵年間に匈奴の日逐王が漢に降伏し貴徳侯になったという故事によっている。舞人は白い隆鼻白鬚の面をつけ、鳳凰をかたどった別様の鳥甲(とりかぶと)を冠り、毛べりの裲襠(りょうとう)装束を着け、太刀を佩き、鉾を持って舞う。その舞振りは気品高く勇壮である。「破」と「急」とが伝わっている。 散手(さんじゅ)の番舞(つがいまい)で、流鏑馬(やぶさめ)の勝負舞である。 12月17日の春日若宮おん祭では十数曲奉納される舞楽の終盤に舞われ、散手とともに「中門遷(ちゅうもんうつり)の舞楽」といい、かつては興福寺一条院宮、大乗院御門跡、春日社司がこの間に出仕したという。 |
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萬葉雅楽会 午後1時 春日大社萬葉植物園〔雨天の場合:感謝・共生の館〕 | |||||
【管絃の部】 ・盤渉調音取(ばんしきちょうねとり) 雅楽には6つの調子があり、盤渉調は洋楽のB音に近い盤渉調音を基音とする調子をいう。 音取とは元来演奏する各楽器の音調を整え、和すことを目的として演奏したものが、次第に演奏する管絃の曲を示し、その雰囲気をも兼ねてもたらす意味で前奏する短い曲をいう。 |
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・青海波(せいがいは) 中国の西域(中央アジア)の地名を曲の名としたもので、唐の時代に中国に伝わり、その後わが国に伝来したものである。 仁明天応の承和年間に和邇部太田麿により改作されたといわれる。宮中に於いても、輪臺(りんだい)を「序」とし、この曲を「破」として組み合わされ、優雅な舞楽曲として奏されている。 本日は、舞の伴わない管絃の形で演奏する。 |
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【舞楽の部】 | |||||
・振 鉾(えんぶ) 舞楽のはじめに必ず奏する曲で、国土安穏、雅音成就を祈って舞台を浄めるために舞われる。 鉾を持つ赤袍(ほう)の左方舞人と、緑袍の右方舞人が笛の乱声にあわせて鉾を振って舞う。 |
・北庭楽(左舞) 唐の教坊楽(宮廷歌舞の教習曲)に北亭子という曲があり、古くわが国に伝えられたが中絶していたのを亭子院(宇多天皇のこと)によって再興されたものであるといわれる。また宇多天皇の御代、不老門の北庭でこの曲が作られたので、この名がつけられたという。 赤の襲(かさね)装束の右肩をぬぎ、動きの速く華やかな舞を舞う。 |
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・地久(右舞) 古代朝鮮地方伝来の四人舞で、緑の襲装束に赤い優しい面をつけ、鳳凰をあしらった鳥甲を冠って舞う優美な舞である。 「破」と「急」の舞がある。 |
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地久面 | |||||||
・納曽利(右舞) 高麗楽で伝来不詳であるが、竜の舞い遊ぶさまを表した曲といわれ、「破」と「急」の二部からなっている。 納蘇利とも書き、全体に濃緑色で銀色の目と牙、吊り顎の竜を象った面をつけ、毛べりの裲襠装束を着け、銀の桴を持って舞う。 古くは相撲や競馬などの勝負のとき、祝いの曲として奏された。南都(奈良)では一人舞を納曽利、二人舞を落蹲(らくそん)といい、枕草子に「落蹲は二人して膝踏みて舞ひたる」とあるのがこれで、他では見られない独特の大神(おおが)流の舞を伝えている。 |
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、・長慶子(ちょうげいし) 舞楽の会が終わって、参会者が退出するときに演奏する曲で舞はない。 平安時代の楽聖、源博雅の作曲にかかるもので、曲調のよく整った、リズムの軽快な曲である。 |
終了しました
令和6年5月5日(日) こどもの日
午前10時 於 春日大社林檎庭
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曲 目・配 役 | |
・散手(左舞) 八木 堅二 |
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午後1時 於 春日大社萬葉植物園 〔雨天の場合〕感謝・共生の館
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曲 目・配 役 | |
【管 絃 の 部】 ・平調音取 夜半楽 【舞 楽 の 部】 ・振鉾(左舞・右舞) 神田 一郎 ・ 三石 貴之 ・迦陵頻(左舞) 笠置 瑞生 ・ 今井 大道 ・ 村田 悠希 ・ 鈴木 公悠 ・胡蝶(右舞) 中村 侑加 ・ 中村 可奈 ・ 金子 慧美 ・ 鳥越 賢木 ・春庭花(左舞) 丸山 依織 ・ 黒川 雄太 ・ 丹羽 千尋 ・ 丹羽 隆貴 ・仁和楽(右舞) 堤 さお利 ・ 吉田 恵美 ・ 福本 翼 ・ 西村 明延 |
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・長慶子 | |
※ 天候等により、曲目が変わることがあります。 |
曲 目 解 説 | ||||
菖蒲奉納舞楽 午前10時 春日大社林檎庭 | ||||
【舞楽】 散手(さんじゅ)=左舞 散手破陣楽といい、舞楽五破陣楽の一つで雄壮な武舞である。 これは、率川明神が先頭に立って勇舞された状を表したものと伝えられている。 龍頭を形づくった龍甲(たつかぶと)をかぶり、威厳のある面をつけ、赤い裲襠(りょうとう)装束を着し、太刀を佩き鉾を持って舞う。 序と破が伝わっている。 曲中、鉾を両手で構え、舞台中央を勢いよく駆けたり、鉾を大きく振り回しながら四隅に進む所作、舞台の隅をめぐる独特の足運びなど、散手特有の雄壮な舞振りがある。 |
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萬葉雅楽会 午後1時 春日大社萬葉植物園 〔雨天の場合:感謝・共生の館〕 | ||||
【管絃の部】 平調音取(ひょうぢょうねとり) 雅楽には6つの調子があり、平調は洋楽のE音に近い平調音を基音とする調子をいう。 音取とは、元来演奏する各楽器の音調を整え和すことを目的として演奏したものが、次第に演奏する管絃の曲を示し、その雰囲気をも兼ねてもたらす意味で前奏する短い曲をいう。 |
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夜半楽(やはんらく) 唐の玄宗皇帝が兵を挙げ、夜半に韋皇后を討ったとき、皇帝によりこの曲を作られたと伝わる。 日本では承和年間(834~848)に、御遊の時、夜になってこの曲を演奏し、退出音声(たいしゅつおんじょう)<参会者が退場する時の音楽>として奏したという記録があるが、その伝来については不明である。 能「梅枝」(うめがえ)では、楽人の妻の霊が夜半楽を舞う場面がある。 |
【舞楽の部】 振 鉾(えんぶ)=左舞・右舞 舞楽のはじめに必ず奏する曲で、国土安穏、雅音成就を祈って舞台を浄めるために舞われる。 鉾を持つ赤袍(ほう)の左方舞人と、緑袍の右方舞人が笛の乱声にあわせて鉾を振って舞う。 |
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迦陵頻(かりょうびん)=左舞 奈良朝時代に林邑(りんゆう)〈今のベトナム地方〉の僧仏哲(ぶってつ)が伝えた林邑八楽のひとつといわれる印度系の舞である。説話によると、祇園精舎の供養の日に極楽にいるというめでたい霊鳥・迦陵頻伽が飛んできて舞ったのを妙音天が舞に作ったという。 4人の童子が、四季の花をかざした天冠をいただき、鳥の羽根を背に、銅拍子を持って舞う可憐な童舞である。 |
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胡蝶(こちょう)=右舞 延喜6年(906)8月、宇多上皇が童相撲をご覧になられるについて、山城守藤原忠房が作曲し、舞は敦実親王によって作られた。 迦陵頻と一対として鳥蝶ともいう。 4人の童子が背に極彩色を施した大きな蝶の羽根を負い、額に山吹の花をかざした天冠をつけ、手にも山吹の花を持つ。 花に遊びたわむれる蝶をあらわしている。 |
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春庭花(しゅんでいか)=左舞 唐の玄宗皇帝が、ある年の春が寒くて百花の咲き始めるのがたいそう遅れたのを憂い、楼に登って鞨鼓を打ち曲を奏したところ、たちまち百花一斉に咲き揃ったという故事に因む曲といわれる。9世紀初めに日本に伝えられた。 舞は二部から成り、前半は優美だが後半になると花が開いたり、つぼんだりするように4人の舞人が大きな動きで舞台をひとまわりする華やかなもので、春の庭に嬉々として遊ぶ姿をあらわしている。 装束は蛮絵(ばんえ)装束といい、二頭の獅子が向かい合う大きな刺繍の文様を随所に配したデザインで、その右袖をぬいで垂らし、太刀を佩(は)く優雅な姿である。 |
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仁和楽(にんならく)=右舞 高麗壹越調の曲である。天皇の命により貞雄と云う人が仁和年間(885~889)に作り、その時の年号を曲名とした。 舞人は4名で緑色の襲(かさね)装束を着し、鳥甲(とりかぶと)をかぶる。 |
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長慶子(ちょうげいし) 舞楽の会が終わって、参会者が退出するときに演奏する曲で舞はない。 平安時代の楽聖、源博雅の作曲によるもので、曲調のよく整った、リズムの軽快な曲である。 |
終了しました。
令和6年1月8日(成人の日) 午後1時 於春日大社林檎庭
【管絃の部】 太食調音取 輪鼓褌脱
【舞楽の部】 振鉾三節 蘭陵王 納曽利
長慶子
期日 |
行事 |
場所 |
内容 |
1月1日 | 歳旦祭 | 春日大社 | <奏楽> |
1月2日 | 日供始式 | 春日大社 | <奏楽> |
1月3日 | 元始祭 | 橿原神宮 | <奏楽> |
1月 |
舞楽始式 | 春日大社 | <舞楽> 振鉾三節他 |
2月3日 |
節分万燈籠 | 春日大社 | <舞楽> |
2月11日 |
紀元祭 | 橿原神宮 | <奏楽> |
2月15日 |
涅槃会 | 興福寺 | <管絃法要> |
2月17日 |
祈年祭 | 春日大社 | <奏楽> |
3月9日 | 人形供養 | 正暦寺 | <管絃法要> |
3月13日 |
春日祭 | 春日大社 | <和舞> |
3月21日 |
聖霊会逮夜 | 法隆寺 | <管絃法要> |
3月22日 |
聖霊会 | 法隆寺 | <管絃法要> |
3月 |
花会式 | 薬師寺 | <舞楽> |
4月29日 |
和舞・東遊奉納祭 | 春日大社 | <国風歌舞> 和舞 東遊 |
5月2日 |
聖武天皇祭 | 東大寺 | <舞楽> |
5月5日 |
菖蒲祭 | 春日大社 | <舞楽> |
8月14日 |
中元万灯籠 | 春日大社 | <舞楽> 萬歳楽 |
8月15日 | 大文字慰霊祭 | 春日大社飛火野 | <奏楽> |
9月17日 | 長寿祭 | 春日大社 | <舞楽> 敷手 |
9月 | 采女祭 | 采女神社、猿沢池 | 〈管絃〉 |
10月5日 | 例祭 | 手向山八幡宮 | <奏楽> |
10月16日 | 例祭 | 丹生川上神社 | <奏楽> |
10月17日 | 例祭 | 漢国神社 | <奏楽> |
11月3日 | 明治節祭 | 春日大社 | <舞楽> |
11月17日 | 例祭 | 談山神社 | <奏楽・舞楽> |
12月15~17日 |
春日若宮おん祭 | 春日大社及び御旅所 | <国風歌舞> <舞楽> <その他> |
地久 | 賀殿 | |
還城楽 | 蘇莫者破 | |
新靺鞨 | 胡徳楽 | |
陪臚 | 太平楽 | |
菖蒲祭 | ||
落蹲(大神流) | ||
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