定期演奏会

                                          

菖蒲祭 萬葉雅楽会 

  令和6年5月5日(日) こどもの日 

 午前10時  於 春日大社林檎庭  

菖蒲祭 奉納舞楽      
   曲 目・配 役 
 
 ・散手(左舞)  八木 堅二

     
 午後1時 於 春日大社萬葉植物園 〔雨天の場合〕感謝・共生の館

 萬 葉 雅 楽 会   
   曲 目・配 役
【管 絃 の 部】


 ・平調音取  夜半楽



 【舞 楽 の 部】

 
・振鉾(左舞・右舞)

          神田 一郎 ・  三石 貴之

 ・迦陵頻(左舞)
          

          笠置 瑞生 ・ 今井 大道 ・ 村田 悠希 ・ 鈴木 公悠 
          
          

 ・胡蝶(右舞)


          中村 侑加 ・ 中村 可奈 ・ 金子 慧美 ・ 鳥越 賢木


 ・春庭花(左舞)

          丸山 依織 ・ 黒川 雄太 ・  丹羽 千尋 ・ 丹羽 隆貴


 ・仁和楽(右舞)

         
堤 さお利 ・ 吉田 恵美 ・ 福本  翼 ・ 西村 明延
  ・長慶子
  ※ 天候等により、曲目が変わることがあります。 

  曲 目 解 説 
 菖蒲奉納舞楽  午前10時 春日大社林檎庭
 【舞楽】

 散手(さんじゅ)=左舞

 散手破陣楽といい、舞楽五破陣楽の一つで雄壮な武舞である。
 これは、率川明神が先頭に立って勇舞された状を表したものと伝えられている。
 龍頭を形づくった龍甲(たつかぶと)をかぶり、威厳のある面をつけ、赤い裲襠(りょうとう)装束を着し、太刀を佩き鉾を持って舞う。
 序と破が伝わっている。
 曲中、鉾を両手で構え、舞台中央を勢いよく駆けたり、鉾を大きく振り回しながら四隅に進む所作、舞台の隅をめぐる独特の足運びなど、散手特有の雄壮な舞振りがある。
 
 
  萬葉雅楽会  午後1時 春日大社萬葉植物園 〔雨天の場合:感謝・共生の館
 【管絃の部】 

 平調音取(ひょうぢょうねとり)

 雅楽には6つの調子があり、平調は洋楽のE音に近い平調音を基音とする調子をいう。
 音取とは、元来演奏する各楽器の音調を整え和すことを目的として演奏したものが、次第に演奏する管絃の曲を示し、その雰囲気をも兼ねてもたらす意味で前奏する短い曲をいう。

 夜半楽(やはんらく)

 唐の玄宗皇帝が兵を挙げ、夜半に韋皇后を討ったとき、皇帝によりこの曲を作られたと伝わる。
 日本では承和年間(834~848)に、御遊の時、夜になってこの曲を演奏し、退出音声(たいしゅつおんじょう)<参会者が退場する時の音楽>として奏したという記録があるが、その伝来については不明である。
 能「梅枝」(うめがえ)では、楽人の妻の霊が夜半楽を舞う場面がある。
 

 【舞楽の部】

 振 鉾(えんぶ)=左舞・右舞


 舞楽のはじめに必ず奏する曲で、国土安穏、雅音成就を祈って舞台を浄めるために舞われる。
 鉾を持つ赤袍(ほう)の左方舞人と、緑袍の右方舞人が笛の乱声にあわせて鉾を振って舞う。
 
  
 

 迦陵頻(かりょうびん)=左舞

 奈良朝時代に林邑(りんゆう)〈今のベトナム地方〉の僧仏哲(ぶってつ)が伝えた林邑八楽のひとつといわれる印度系の舞である。説話によると、祇園精舎の供養の日に極楽にいるというめでたい霊鳥・迦陵頻伽が飛んできて舞ったのを妙音天が舞に作ったという。
 4人の童子が、四季の花をかざした天冠をいただき、鳥の羽根を背に、銅拍子を持って舞う可憐な童舞である。
 
    
            
 
 胡蝶(こちょう)=右舞

 延喜6年(906)8月、宇多上皇が童相撲をご覧になられるについて、山城守藤原忠房が作曲し、舞は敦実親王によって作られた。
 迦陵頻と一対として鳥蝶ともいう。
 4人の童子が背に極彩色を施した大きな蝶の羽根を負い、額に山吹の花をかざした天冠をつけ、手にも山吹の花を持つ。
 花に遊びたわむれる蝶をあらわしている。
 
                   
   
 春庭花(しゅんでいか)=左舞

 唐の玄宗皇帝が、ある年の春が寒くて百花の咲き始めるのがたいそう遅れたのを憂い、楼に登って鞨鼓を打ち曲を奏したところ、たちまち百花一斉に咲き揃ったという故事に因む曲といわれる。9世紀初めに日本に伝えられた。
 舞は二部から成り、前半は優美だが後半になると花が開いたり、つぼんだりするように4人の舞人が大きな動きで舞台をひとまわりする華やかなもので、春の庭に嬉々として遊ぶ姿をあらわしている。
 装束は蛮絵(ばんえ)装束といい、二頭の獅子が向かい合う大きな刺繍の文様を随所に配したデザインで、その右袖をぬいで垂らし、太刀を佩(は)く優雅な姿である。
 
 
 
 仁和楽
(にんならく)=右舞


 高麗壹越調の曲である。天皇の命により貞雄と云う人が仁和年間(885~889)に作り、その時の年号を曲名とした。
 舞人は4名で緑色の襲(かさね)装束を着し、鳥甲(とりかぶと)をかぶる。
  
 
 長慶子(ちょうげいし)

 舞楽の会が終わって、参会者が退出するときに演奏する曲で舞はない。
 平安時代の楽聖、源博雅の作曲によるもので、曲調のよく整った、リズムの軽快な曲である。
 




     終了しました。       

令和6年1月8日(成人の日)  午後1時 於春日大社林檎庭


 【管絃の部】   太食調音取 輪鼓褌脱

 【舞楽の部】   振鉾三節  蘭陵王  納曽利

 長慶子






文化の日 萬葉雅楽会 終了しました。

2023年 令和5年11月3日(文化の日) 
                                                                        

午前10時  於 春日大社林檎庭  

明治祭 奉納舞楽   
   曲 目・配 役 
  
 ・胡飲酒(左舞)  野中 宏美

     
 
 萬 葉 雅 楽 会 
  
午後1時 於 春日大社萬葉植物園 〔雨天の場合〕感謝・共生の館
 
   曲 目・配 役
【管 絃 の 部】


 ・壱越調音取  春鶯囀入破



 【舞 楽 の 部】

 
・振鉾(左舞・右舞)

          德田 浩治  光本 健吾

 ・五常楽
(左舞)          

          神田 一郎  八木 堅二
          鈴木 千春  西田 あずさ

 ・狛桙
(右舞)

          堤 さお利  多田羅 康孝
          吉田 恵美  西村 明延

 ・胡飲酒
(左舞)
          西田 直樹        
 ・長慶子

 明治祭奉納舞楽  午前10時 春日大社林檎庭
  曲 目 解 説
 【舞楽】

 ・胡飲酒(こんじゅ)=左舞

 一名を酔胡楽とも宴飲楽ともいい、奈良時代に林邑(りんゆう)の(現在のベトナム地方)の僧仏哲が日本に伝えた林邑八楽のひとつである。
 胡国
の人が酒を飲み、酔った姿を舞にしたともいわれ、酒杓をかたどった桴を持って舞ったとも、胡国の王が笏を持って舞ったともいわれている。
 今日では楽太鼓の桴に似た漆塗りのものを持って、長い髪と大きな鼻が特徴の重厚な面をつけ、白地に牡丹唐草の刺繍をあしらった裲襠(りょうとう)装束を着し、烏皮沓(うひのくつ)という革製の黒漆沓を履いて舞う。
 
  萬葉雅楽会  午後1時 春日大社萬葉植物園〔雨天の場合:感謝・共生の館〕 
【管絃の部】

 ・壱越調音取(いちこつちょうねとり)

 雅楽には6つの調子があり、壱越調は洋楽のD音に近い壱越調音を基音とする呂施法の調子をいう。
 音取とは元来演奏する各楽器の音調を整え、和すことを目的として演奏したものが、次第に演奏する管絃の曲を示し、その雰囲気をも兼ねてもたらす意味で前奏する短い曲をいう。

 
 ・春鶯囀入破(しゅんのうでんじゅは)

 春鶯囀は天長宝寿楽、和風長寿楽、天長最寿楽ともいい、梅苑春鶯囀、天寿楽などの別名もある。唐楽の四大曲の一つで舞がある。
 唐の第3代皇帝高宗は音楽に通じ、鶯の鳴き声を聞き、楽工の白明達にその声をもとにして、この曲を作曲させた。
 興福寺の円憲得業は僧ながら雅楽に長じ、浄明院の自分の住んでいる房で、春の朝にまがきの竹に向かってこの曲を演奏していると、鶯が飛んできて笛と同じ音でさえずったと『教訓抄』にある。
 遊声(ゆせい)(序吹)、序(序吹)、颯踏(さっとう)、入破(じゅは)、鳥声(てっしょう)(序吹)、急声(きっしょう)よりなり、管絃では颯踏、入破と続けて演奏されることが多いが、本日はめずらしい6拍子の入破のみを演奏する。

   
 【舞楽の部】
 
 ・振 鉾
(えんぶ)

 舞楽のはじめに必ず奏する曲で、国土安穏、雅音成就を祈って舞台を浄めるために舞われる。
 鉾を持つ赤袍(ほう)の左方舞人と、緑袍の右方舞人が笛の乱声にあわせて鉾を振って舞う。



 ・五常楽(ごしょうらく)=左舞

 人のふみ行うべき道である仁義礼智信を宮商角徴羽の五声にあてはめて作ったので、礼儀楽の名もある。
 唐の第2代皇帝太宗の作という、序・破・急の三つが完全に残っている数少ない曲のうちの一つである。
 今回は、序・破・急の全曲を演奏する。
 舞人4人が蛮絵(ばんえ)装束に巻纓冠(けんえいかん)をかぶる。舞人は急の曲のままで舞ながら舞台を降りるが、これを入綾(いりあや)の手といい、左方の舞としては珍しいものである。
 
 
 ・狛桙(こまぼこ)=右舞
 朝鮮半島との交易の船が、五色に彩色された棹であやつられ、港に入るさまを舞にしたという。
 近衛の官人の乗馬装束を着けて舞う。
 4人の舞人が一列になり、棹をさして漕ぐ舞の振りがある。
 
 
 
 ・胡飲酒 
(こんじゅ)=左舞

 午前の明治祭に林檎の庭で奉納されたものと同じ曲である。序と破からなり、舞台を縦横無尽に動くすこぶる快活な曲で、他の舞にはない右手から左手、左手から右手へと桴を持ち替える所作がある。


 
 
・長慶子(ちょうげいし)

 舞楽の会が終わって、参会者が退出するときに演奏する曲で舞はない。
 平安時代の楽聖、源博雅の作曲にかかるもので、曲調のよく整った、リズムの軽快な曲である。
 

            


社寺その他行事への参加、協力

期日

行事

場所

内容

1月1日 歳旦祭  春日大社 <奏楽> 
1月2日  日供始式  春日大社  <奏楽> 
1月3日  元始祭  橿原神宮  <奏楽> 

1月

舞楽始式 春日大社 <舞楽>
 
振鉾三節他 

2月3日

節分万燈籠 春日大社 <舞楽>

2月11日

紀元祭 橿原神宮 <奏楽>

2月15日

涅槃会 興福寺 <管絃法要>

2月17日

祈年祭 春日大社 <奏楽>
3月9日 人形供養 正暦寺 <管絃法要>

3月13日

春日祭 春日大社 <和舞>

3月21日

聖霊会逮夜 法隆寺 <管絃法要>

3月22日

聖霊会 法隆寺 <管絃法要>

3月

花会式 薬師寺 <舞楽>

4月29日

和舞・東遊奉納祭 春日大社 <国風歌舞>
 和舞
 東遊

5月2日

聖武天皇祭 東大寺 <舞楽>

5月5日

菖蒲祭 春日大社 <舞楽>

8月14日

中元万灯籠 春日大社 <舞楽>
 萬歳楽
8月15日  大文字慰霊祭  春日大社飛火野   <奏楽>
9月17日 長寿祭 春日大社 <舞楽>
 敷手
 9月 采女祭  采女神社、猿沢池  〈管絃〉 
10月5日  例祭  手向山八幡宮  <奏楽>
10月16日  例祭  丹生川上神社 <奏楽> 
10月17日  例祭  漢国神社 <奏楽>
11月3日 明治節祭 春日大社 <舞楽>
11月17日  例祭  談山神社  <奏楽・舞楽> 

12月15~17日

春日若宮おん祭 春日大社及び御旅所 <国風歌舞>
<舞楽>
<その他>





定期演奏会

地久   賀殿
     
     
 還城楽    蘇莫者破
     
     
  新靺鞨    胡徳楽 
     
     
 陪臚    太平楽
     
     
菖蒲祭    
 落蹲(大神流)     
     
     




  

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