夏季特別研修会2017
夏季特別研修会のご報告 8月19日に、和歌山県かつらぎ町上天野にご鎮座の丹生都比売(にうつひめ)神社において夏季特別研修を実施いたしました。 これは小中学生を中心として、南都楽所とご縁のある社寺に赴き、技量と意識の向上を目指して毎年夏季に行っているものです。 標高のある当地では、奈良でおなじみの蒸し暑さがなく、大変さわやかな環境のもと、参加した40名は午前10時過ぎより集中稽古に励み、装束を改め、午後2時よりご神前で舞楽「迦陵頻(かりょうぴん)」、「胡蝶(こちょう)」の奉納を行いました。 丹生晃市宮司によると、近世まで「天野社舞楽曼荼羅供(あまのしゃぶがくまんだらく)」という高野山僧侶と、三方楽所(京都…大内楽所、大阪…天王寺楽所、奈良…南都楽所)による大奉納行事が行われており、南都楽所による舞楽奉納は天保年間以降実に178年ぶりであるとのことで、小中学生はもとより楽師達もとても感慨深いものがありました。 なお、この特別研修会実施費用並びに、傷みの激しかった迦陵頻の羽根の修理費用として、ホテルオークラ東京が設立した芸術・文化支援ファンド「Hotel Okura Tokyo Cultural Fund」様より助成をいただき、美しく甦った羽根を用いて奉納が叶いました。 「Hotel Okura Tokyo Cultural Fund」は公益社団法人企業メセナ協議会の「2021 Arts Fund(正式名称:2021芸術・文化による社会創造ファンド)」の仕組みを活用し、設立したファンドです。 |
助成:ホテルオークラ東京 「Hotel Okura Tokyo Cultural Fund」 (企業メセナ協議会 2021 Arts Fund) |
稽古風景 | 稽古風景 |
改服中 | 迦陵頻奉納 |
胡蝶奉納 | 丹生晃市宮司を囲み記念撮影 |
夏季特別研修会 |
この研修会は、小中学生を中心として、南都楽所とご縁のある社寺に赴き、技量と意識の向上を目指して毎年夏季に行っています。 今年は8月19日に、和歌山県かつらぎ町上天野にご鎮座の丹生都比売(にうつひめ)神社において実施する予定です。 こちらのお社では近世まで「天野社舞楽曼荼羅供(あまのしゃぶがくまんだらく)」という高野山僧侶と、三方楽所(京都…大内楽所、大阪…天王寺楽所、奈良…南都楽所)による大奉納行事が行われており、南都楽所の大先輩の楽人の方々が奉仕に赴かれていた、私たちにとってたいへん関わりの深いお社です。 当日は午前より集中稽古を行い、午後2時半頃よりご神前で舞楽「迦陵頻(かりょうぴん)」、「胡蝶(こちょう)」の奉納を行います。 なお、この特別研修会実施費用並びに、傷みの激しかった迦陵頻の羽根の修理費用として、ホテルオークラ東京が設立した芸術・文化支援ファンド「Hotel Okura Tokyo Cultural Fund」様より助成をいただきました。 「Hotel Okura Tokyo Cultural Fund」は公益社団法人企業メセナ協議会の「2021 Arts Fund(正式名称:2021芸術・文化による社会創造ファンド)」の仕組みを活用し、設立したファンドです。 |
助成:ホテルオークラ東京 「Hotel Okura Tokyo Cultural Fund」 (企業メセナ協議会 2021 Arts Fund) |
公益社団法人南都楽所 笠置侃一楽頭が 日本藝術院賞受賞 平成24年6月18日(月)午前、天皇皇后両陛下のご臨席のもと平成23年度第68回の日本藝術院賞授賞式が東京上野公園の日本藝術院会館にて挙行され、社団法人南都楽所 笠置侃一楽頭が「雅楽発祥の地の楽人として長年演奏に従事し、その文化的価値と芸術性を追及した功績において、わが国邦楽界の著しい貢献」によりめでたくも受賞の栄に浴しました。 この日本藝術院賞は美術、文芸、音楽、演劇等各分野の功績顕著な芸術家を顕彰するために設けられた国の栄誉機関である日本藝術院より、卓越した芸術作品と認められるものを制作した者及び芸術の進歩に貢献する顕著な業績があると認められる者に対して贈られるものであります。 又、授賞式後、天皇皇后両陛下、皇太子殿下、常陸宮同妃両殿下ご出席の宮中お茶会に招かれました。 お茶会ではお食事が振る舞われ、天皇皇后両陛下から親しくお言葉を賜わりました。特に皇后陛下はでんでん太鼓に似た振(ふり)鼓(つづみ)にご興味をお持ちになられたご様子でした。 |
授賞式に先立ち、天皇皇后両陛下に展示作品についてご説明しました。
平成23年度、受賞された方々。
「読売あをによし賞」特別賞受賞
文化財保存・修復の現場で顕著な業績をあげた個人や団体を顕彰する「読売あをによし賞」の特別賞を受賞しました。
表彰式は平成27年5月24日に行われました。
主催:読売新聞社
特別協力:一般社団法人文化財保存修復学会
後援:文化庁、大阪府教育委員会、独立行政法人国立文化財機構、公益財団法人文化財保護・芸術研究助成財団